2023.2.1

街にチョコレートの甘い誘惑が溢れる季節がやってきました。

チョコレートを贈る相手はパートナーだけじゃなく家族、友人、そして自分へ。
最近の調査では自分へ贈るチョコ(ご自愛チョコ)が一昨年の1.5倍になったとか。

バレンタインの定義がどんどん変化してきましたね。

今回の恵比寿さんぽは

世の中が変遷するなか、変わらぬ美学を追求するショコラトリー
【JOHN KANAYA/ジョンカナヤ】をご紹介します。

■青と白を基調とした扉が目印

JR恵比寿駅西口を出て、渋谷方面に線路沿いを4.5分ほど歩きます。
スーパーや飲食店が立ち並ぶ界隈で高級なイメージの恵比寿ですが、生活感があり賑やかな雰囲気の通りを抜けます。


五差路を越えて、少し進んだところにブルーの扉が見えたら目的地に到着です。
ウインドー越しに葉巻が陳列されていてダンディズムな印象。
一見、チョコレート店に見えませんが、店内を覗くときちんとチョコレートが並んでいて一安心。

■落ち着いた大人の空間

店内は船で旅を楽しむ時代をイメージした内装。
トランクやチェス盤・洋酒などのアイテムがディスプレイされています。

箱にGilletteって書いてあるけど、髭剃り？

オブジェを見るだけでも面白い。
全体的に落ち着いたシックな印象で男性が1人で入っても居心地が良さそうな空間です。

■”伝説のレストラン”がルーツのショコラトリー

西洋と東洋、伝統と革新を融合させた”和敬洋讃”の精神のもと1971年に誕生したレストラン「西洋膳所 JOHN KANAYA 麻布」。

初代シェフは料理の鉄人でおなじみ坂井宏行氏。
卓越した品格とおもてなしで、伝説のレストランとして知られ、数々の著名な方々に愛されたお店として有名だそうです。

2002年に惜しまれつつも閉店しましたが、オーナーである、ジョン金谷鮮治の美学をショコラトリー【JOHN KANAYA】が継承しています。

■生粋のジェントルマン”ジョン金谷鮮治”

チョコレートから内装、BGMに至るまでジョン金谷氏の美学を表現している【JONH NAKAYA】

ここで、同氏のプロフィールを簡単にご紹介します。
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ジョン金谷鮮治の「ジョン」はクリスチャン名で、生粋の日本人。
日本最古のリゾートホテルとして名高い「日光金谷ホテル」の創業者、金谷善一郎の孫にあたります。

若い頃から西洋文化に触れ、世界の一流を体験した金谷氏は、類い稀なる見識とダンディズムを持ち合わせ、高度成長期の日本を代表する粋人。
一流ホテルで修行を積んだのち「鬼怒川温泉ホテル」の初代社長に就任。
日本のホテルや観光業界の近代化に大きく貢献。
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仕立ての良いスーツ、白のリンカーンと葉巻がトレードマーク。
常に時代の最先端をいく、お洒落で粋なジェントルマンとして有名だったようです。


人としての魅力も存分にあったのでしょう。
周りの人への心遣いを忘れず、従業員を家族のように考え、ホテルで働くママさんの為に託児所を作ったそうです。


昭和初期にしては極めて稀な対応ですよね。


関わったすべての人を魅了するような存在で、今回お話を伺った際、金谷氏の事を語るスタッフさんからも熱い思いが伝わってきました。

■ラインナップ紹介

前置きが長くなりましたが、ここからはチョコレートをご紹介していきます。


まずは、見た目のインパクトに驚くこちらから

■本物そっくりな【葉巻ショコラ】

ウインドー越しに葉巻だと思っていたものが、チョコレートでした。
こちらは男性が喜びそう。


薄く繊細なパリパリショコラと、ソフトなガナッシュの層を本物の葉巻のようにくるくると巻き上げた逸品。


どうやって食べるのかを尋ねたところ「一日の終わりに葉巻の香りを堪能するように、少しずつカットしてゆっくり時間をかけてお楽しみください」との事です。


まさに大人が愉しむチョコレートですね。

■素材を味わう【ボンボンショコラ】

JOHN KANAYAを代表するチョコレートのひとつで洋酒や果実を使用したものから、山椒や大葉を使用した和テイストのボンボンまで多彩です。

ショコラにのっているのはカラフルな「封蝋（シーリングワックス）」のシンボル。
ショコラに美味しさと品質を封じ込めた証だとか。

【ボンボンショコラ 果実】


レッドラムレーズン、ライチ、すだち、ピーチ、フランボワーズの5種アソート。


滑らかなくちどけの良いガナッシュと5種類それぞれの風味の違いが楽しめます。
私のおすすめはレッドラムレーズン。
ラムレーズンのスイーツってなんでも好きだけど、その中でもダントツ濃厚で口に入れるたび、つい顔がほころぶ美味しさです。


すだちは爽やかな酸味がはっきり感じられて個性的。
レモンとは違う爽快感がちょっと和っぽい？
チョコとの意外な組み合わせが面白いフレーバーです。



リキュールが抑えめなので、ご家族みんなで楽しめます。

■1年中楽しめる【マロン・オ・ショコラ】

マロングラッセをビターチョコレートでコーティングした食べ応えのある1粒。
薄く2度かけしているチョコレートとマロンが絶妙なバランス。


マロングラッセって冬限定のところも多いですが、こちらでは1年通して楽しめるそうですよ。

■お酒好きに贈るご自愛チョコ

トランプ型のパッケージがキャッチーなこちらはドライフルーツをチョコレートで包んだアソートBOX。

シーズン限定の貴腐ワインレーズン、クランベリーホワイト、オリーブの3種類が入った気軽に楽しめる一箱です。

・貴腐ワインレーズン…ラムではなくワインに付け込んだレーズンって珍しいですよね。小さい1粒にワインの風味がぎゅっと詰まっててかなり美味しい。
・クランベリーホワイト…甘酸っぱいクランベリーとホワイトチョコレートのバランスが絶妙。
・オリーブ…一口食べて「お酒飲みたい！！！」ってなるおつまみ系チョコ。塩味が効いてて香りが抜ける大満足の1粒です。
スタッフさんが人気No.1だと仰ってたのがうなずけます。

■まとめ

チョコレートから空間作りまで、一貫したダンディズムを表現していて、創業者であるジョン金谷氏への愛にあふれているブランド。

私は購入者として来店しただけですが、そこに一瞬でも関われたことが嬉しくなる、そんなお店でした。



シックで大人なチョコレートは敬意を込めて大切な方への贈り物にしてみてはいかがでしょうか。
もちろんご自愛チョコとしてもおすすめですよ。

【JOHN KANAYA/ジョンカナヤ】

住所：東京都渋谷区恵比寿西2-8-4 平陽ビル1F
営業時間：11:00～19:00　
定休日：日曜・祝日
TEL/FAX ：03-6273-1971
公式サイト：https://johnkanaya.jp/
アクセス：JR恵比寿駅西口/東京メトロ日比谷線 恵比寿駅B1出口 徒歩5分